『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』を読んでみた

読んだ本

田舎に移住するのにあたって、やっぱり「農業」が気になっているので、目に付く本が変わってきています。

前回は、『農業のマーケティング教科書』を読んだのですが、

次はレンコンです(笑)

『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』なので、もちろんマーケティングも関係しているのですが、自分の商品をブランディングしていく差別化は、大量生産になっている今の世界では必要ですよね。

当然ながら自分が新規就農するのであれば、考えていかなきゃいけないことが多いですね。

『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』の目次

  • はじめに
  • 第一章 やり甲斐搾取が農業を潰す
  • 第二章 1本5000円レンコンを着想する
  • 第三章 物の売れる理由を考える
  • 第四章 「竹レンコン」を売る
  • 第五章 農家の哀しみを引き受ける
  • 第六章 農業には未来しかない
  • おわりに

『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』の気になったところ

今回もちょこちょこ気になるところが出てきました。

P.6 社会がカロリー摂取を放棄し始めた

言われてみて「はっ!」としたのですが、確かに「カロリーオフ」を謳っている商品がたくさんありますよね。

それだけ日本社会に食べ物が飽和してきているってことですよね。

カロリーだけじゃなく、糖質も脂質も塩分も砂糖も使用量を減らしたり、「オフ」にしたモノいっぱい見るわ。

P.18 トマト、ナス、ニンジンなどスーパーにいつでもある野菜は「指定野菜」と呼ばれる

「指定野菜」と呼ばれていることすら知らなかったので、もちろん野菜生産出荷安定法という法律が存在していることを初めて知りました。

単純に昔からみんながいっぱい食べるから、作る人(農家さん)がいっぱいいるだけだと思っていたのですが、本文にあるような野菜(キャベツ、キュウリ、里いも、大根、玉ねぎ、トマト、ナス、ネギ、ニンジン、白菜、ジャガイモ、ピーマン、ほうれん草、レタス)が安定的に供給されるようになっていたんですね!

農林水産省のサイトに「野菜生産出荷安定法」の内容が出ているのですが、「昭和41年」に作られてから、法律自体は変わっていないんですね。

「野菜指定産地の指定状況」を見てみたら、各季節ごとに(春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツのように)産地名と区域までしっかりと決められていました!!

知らなかったぁ〜〜!!

P.50 恵方巻と七草粥も、土用の丑の日のうなぎと一緒!

七草粥は、僕が子どもの頃から食べていた気がするから、日本の伝統感があったのですが企業戦略だったとは、これもまた知らなかった〜!!

恵方巻は、物心がついてから見かけるようになって気がしていて、たしかにセブンイレブンが大々的に売り始めてきた感じはありますね!

そのうち、バレンタインデーもハロウィンもクリスマスも日本の伝統になっていくんですかねぇ。

クリスマスに関しては、アメリカ留学していたこともあるので、本場とは違い日本のクリスマスが恋人たちのイベントになっているのはよくわかります。

日本のクリスマスのノリで、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーをクリスマスイブの夜に見に行ったらほとんど人がいなかった(笑)雪も降ってたし。

P.98 人と人との関係のないところで商品は動かない

ねぎびとカンパニーの代表取締役 清水 寅(つよし)さんの言葉だそうです。

サイトを見てみたら「日本一のサラリーマンを目指し、20 代で7社の社長を歴任。」されたそうなので、こう言い切れるんですね。

ちなみに「ねぎびとカンパニー オンラインショップ」で、1本10,800円(税込)のネギ売ってる!!!その名もモナリザ!!

出典元:モナリザ|ねぎびとカンパニー オンラインショップ

2019年に、最高糖度23.4度を記録した事がるそうで、毎年300万本の中から初代葱師(清水さん)が、最高傑作の3本を厳選して販売しているそうです!

P.140 レンコンの種類の見分け

全然わからないなぁ〜って!!(笑)

P.148 先祖が苦労して育ててきたから、5000円になったレンコン?!

5章の終わりで、1本5,000円でレンコンがバカ売れするようになった理由が出てきそうだったのですが、「先祖が苦労して育ててきた・・・」というところを読んで、伝統がなければダメなら真似できないじゃん!?!?と思ったのですが、早とちりでした。

第6章の最初でちゃんとそのことを説明してくれました。

その上で、基本的な考え方や理屈の部分についても語ってくれました〜!

P.153 技術の悪循環

海外では、すごく広い土地で、大きな機械を使って超大量生産をしているのですが、実は収穫量が減っているという記事も最近見かけました。

需給の問題もあると思いますが、効率化して作りすぎてしまうと、逆に価格が安くなってしまうっていうのは皮肉ですよね。

何でもバランスが大事なんですね〜。

P.167 アダム・スミスの国富論の「神の見えざる手」

また出てきた『アダム・スミスの国富論の「神の見えざる手」』。最近見ることが増えてきている気がします。

まだ読み終われてないから、早く読んでいかなきゃだけど、なかなか進まない。。。

P.178 昭和の農聖 松田喜一さん

「農聖」と言う言葉も初めて聞いたし、呼ばれる人がいたことにビックリでした。

そのうち、この本も読んでみようかな。

P.184 他業界からの新規就農者ほどうまく事業化を進めている

新規就農することも考えているので、後押ししてくれる一文でしたね。

転職のときも同じなのですが、固定観念を持たずに色々できることが強みにもなるし、別の業界にいれば普通だったことが、別の業界だと普通じゃないことがあるので、いろいろな経験は活かせるはずですよね!

『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』読んだ感想

『1本5,000円のレンコン』や『1本10,800円のネギ』など、ブランディングされている野菜が増えていることが分かったのですが、最後にあったように別業界から新規就農する人たちが農業以外からの新しい方法や手法を持ち込んできているんですね。

その結果、差別化できた作物が有名になり、利益率が上がって【農業=儲からない】ではなくなってきているようですね。

自分でやるのであれば、大量生産して販売する方法ではなくて、少量多品種でレアな野菜やブランディングした野菜にしたいと思うものの、ブランディングするためには多品種だと集中できなくなるからよくなさそうです。

好きな野菜か、レアな野菜のほうがスピード感があって良さそうな気もするかな。

この記事の本『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』

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