ブランディングについて調べていた時に見かけた本で、図書館で借りることが出来たので読んでみました。
最高品質の高糖度トマト「アメーラ」が、ブランドになるまでのストーリーを細かく説明してくれて、「世界で勝つブランド」を作る方法を見ることが出来ます。
以前読んだ『1本5,000円のレンコンがバカ売れする理由』にも共通する話題です。
何かしら商品やサービスを扱うなら、知っておきたい知識です。
『世界で勝つブランドをつくる』の目次
第1編 世界ブランドへの挑戦
- 第1章 常識に「?マーク」をつけよう
- 第2章 トマト小国からの大きな挑戦
- 第3章 海外進出のパターン
第2編 世界ブランドになる条件
- 第4章 ブランドづくりのベクトル合わせをしよう
- 第5章 どうすれば世界ブランドが生まれるのか
- 第6章 海外からみた日本の強みは何か
- 第7章 生産国のイメージが世界ブランドに与える影響
第3編 世界ブランドを創造する
- 第8章 国境を越えるブランドの「軸」をつくろう
- 第9章 逆張りのブランドづくり
- 第10章 AIでブランドはつくれるか
- 第11章 引き算のブランドづくり
- 第12章 世界ブランドは感性に訴える
- 第13章 世界に通用するブランドネームをつくる
- 第14章 ブランドには「守り」も必要
- 第15章 世界ブランドは進化を続ける
『世界で勝つブランドをつくる』の気になったところ
P.27 常識を疑う力
アップルの「Think different.」の発想がブランドづくりには必要だけど、常識と思っていることに「?マーク」をつけるのは難しい。
けど、それができれば隠れた需要を掘り起こすことも出来そう。
P.30 ヨーロッパの有名ブランド
日本は、農作物や食のブランドが沢山ある。
P.63 「ブランド」とは?
シンプルな白いカップに入っているコーヒーをおいしく(感じるように)する方法w
この本の流れから言うと、[発想8]の考えになりますね。
P.80 強いグローバルブランドは、コロナ前の売上を超えている
株式市場見ていても同じような感じですよね。
コロナ特需もあったけど、特需がなくて多少の調整があっても、オリエンタルランド(4661)とかファーストリテイリング[ユニクロ](9983)とかコロナ後に株価が伸びてた。
P.102 ブランドづくりNGワード
「前例踏襲」「他社の成功事例」「横展開」。自治体関連と仕事した時に、よく聞いていた話ですね。
P.119 日本の強み
今、伸びまくっている世界の会社は、昔の日本企業の影響を受けている会社があるから、日本にはポテンシャルがあるものの、「灯台下暗し」「岡目八目(おかめはちもく)」になっているのかもしれない。
P.121 原産国効果
知らなかったけど、言われてみれば確かにある「原産国効果」。
早速、常識に「?マーク」っていうのが重要ですね。
P.123 「日本の強み」の違い
海外の人が考える「日本の強み」と、日本人が考える「日本の強み」はぜんぜん違う。
ペンションやって、海外のお客さんを受け入れるなら知っておかないといけないポイントですね。
P.159 食は「産業か?」「文化か?」の違い
認識の違いで、作られる食事の内容が変わるのは面白い!
P.177 現地のリーダーと違うことをする
わざわざ地方移住するなら、この感覚も持っておかないと損しちゃいそう。
現地の常識は、他の地方から訪れると珍しいことになることが多い。
P.202 ブランドの引き算のパターン
トッピング盛り盛りじゃなく、あえて引き算して際立たせる方法。引き算して絞ることで、尖って、お客様に刺さるっていうイメージがかなりわかりやすい。
webデザインでもあえての余白を作ることで、逆に目立たせることができるのと一緒ですね。
「事業領域」「品ぞろえ」「機能」「用途」「デザイン」「ターゲット」のそれぞれの具体例が参考になる。
P.243 ブランドづくりは音楽に似ている
面白い表現ですが、的を得ている感じ。
P.253 良いネーミングの条件とは
強い世界ブランドは、カタカナで4、5文字以内!
『世界で勝つブランドをつくる』読んだ感想
サクサクと読むことができる本でした。
それぞれに「アメーラ」の事例が付いてるのでイメージしやすく、わかりやすい本だったのですが、より詳しく勉強したいなら以前読んだ、デービッド・アーカーの「ブランド論 無形の差別化を作る20の基本原則」が良さそうです。
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