令和6年(2024年)1月1日 16時10分に能登半島で、マグニチュード 7.6・最大震度7の地震が起きてしまいました。
以前から地方移住を考えるのに当たって「自然災害」について、「地震」や「土砂災害」などを調べていたのですが、能登半島で大地震が起きることはほぼ想定できていなかったようです。
「できるだけ地震が起きる確率が低い場所に移住しよう!」なんて甘いことを考えていたのですが、地震大国の日本に住むのなら「大地震が起きるのが当然」という考え方で、事前の準備・地震対策をすることが重要と考え直しました。
「自然災害」を予測して当てることはほぼ不可能だと思うので、今回の能登半島地震から色々と学び、改めていろいろ調べ直してみました。
地震の事前予測
前回調べた「J-SHIS Map」「重ねるハザードマップ」と日本経済新聞が公開していた「マップ」を並べてみました。
一番右の赤矢印部分が「震源」になります。
一番左の「J-SHIS Map」は地震の発生確率を表しているのですが、ほぼ黄色で「30年 震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が3%以下となっていました。
中央の「重ねるハザードマップ」には、土砂災害リスクのある部分がオレンジ色で表示されますが、ほとんど表示はない状態でした。
全国地震動予測地図2020年版
前回知った地震調査研究推進本部「地震動予測地図」の「全国地震動予測地図2020年版」に、地方別地震動予測地図及び都道府県別地震動予測地図というのがあったので、中部地方の分類されていた「石川県」を確認してみました。
「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」は3%以下でした。
実際起きた能登半島地震
今回の能登半島地震の情報を内閣府のホームページで確認してみたところ、石川県志賀町は震度7、震度6強が七尾市・輪島市・珠洲市・穴水町、震度6弱が中能登町・能登町となっていました。
そして地震発生から、1月10日4時までに震度3以上の地震も197回起きているそうです。
たしかにテレビを見ていると「地震速報」が何度も表示されていました。
地震予測は、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」と「南海トラフ沿いで発生する大地震の確率論的津波評価」をベースとしているので、日本海側はほぼノーマークとなっているからかもしれませんが、自然災害を予測することは出来ませんね。
新たに知った災害「土砂ダム」
今回の大地震で新たに知った災害が「土砂ダム」です。
別名「天然ダム」ともいわれていて、大雨や地震、火山噴火、地すべり、がけくずれ、土石流などの自然現象で、崩壊した土砂などが河川の水の流れを堰き止めて、ダムのように水を大量に蓄積する現象のことを言うそうです。
2004年(平成16年)の新潟県中越地震では52か所、2008年(平成20年)の岩手宮城内陸地震では15か所、2011年(平成23年)の台風12号による大雨では、和歌山県や奈良県で17か所で発生していたそうです。
ずっとダムのように水が溜まったままならまだいいのですが、「土砂ダム」の危険なところは溜まった水が、くずれた土砂とまじって大きな土石流となることだそうです。
山の中で近くに川がある場所に移住したいと思っていたのですが、その場所だけでなく「川」に関してもよく考えないといけないですね。
事前の準備・地震対策
「できるだけ地震が起きる確率が低い場所に移住しよう!」ではなく「大地震が起きるのが当然」という考え方で、事前の準備・地震対策をすることが重要と考え直したなかで、ニュースを見ていると今まで知らなかった対策などを見ることが増えたので備忘までに。
建物耐震の対策
炭素繊維を用いた独自の耐震技術として、「小松マテーレ」の炭素繊維複合材「カボコーマ」が紹介されていました。
耐震補強として文化財などに使われているのですが、今後は木造住宅市場にも参入するということなので、移住した先の古民家で使うことが出来るみたいで、(下記Youtube参照)
リーフレットを見てみたら、すでに古民家でも施工されていました。
また、株式会社ニッケン鋼業の「防災ベッド(ベッド型シェルター)」という、もし住宅が崩れたりしても安全な空間を確保して命を守る方法もありました。
「本体(シングル)価格 400,000円(税抜)」となっていますが、命を守れるなら安いものかと。
水問題対策
今回の地震では、半島という地域もあると思いますが、道路が通行止めになる部分も多く、「水」に関するニュースもよく見かけました。
その中で、以前はSDGs関連のニュースで見た気がするのですが「小規模分散型水循環システム」としてWOTA株式会社のシャワーが取り上げられていました。
なんと、水を循環させることで、2人分の水で100人がシャワーを浴びることができる仕組みでした。
また公式サイトを見ると「vision」のなかでは、「住宅単位での水の再生利用」を実現する革新的な住宅設備として開発もしているそうです。
この仕組みがあるなら、雨水を溜めていたらなんとかなるのかな⁉
1923年9月1日の関東大震災以降の大地震
2024年2月1日に日経新聞が『「地震列島」日本 地図とデータで見る』という3Dマップを公開してくれました。
実際に使ってみるとわかるのですが、1923年9月1日から2024年1月14日までマグニチュード5以上の地震を可視化されていて、震源の深さも3Dで表示されているので、地中にあるプレートが見えるような感じになっています。
また、左側にあるフィルターを使うと大地震だけ表示したり、地図内の「球」をクリックするとその地震の詳細を知ることが出来ます。
可視化されると、どこでどのような地震があったから、すごくわかりやすいです。
能登半島の地震は、予想外の大地震でしたが、過去の地震はある程度参考にできますかね。
「令和6年能登半島地震」が起きてしまったので、地震との向き合い方を考え直す のまとめ
やはり地震は、いつどこで起こるかは予想通りには行かないものです。
今までの大地震や今後起こると言われている「南海トラフ地震」、「⾸都直下地震」、「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震」のことを考えると、人生で1度は大きな地震に合うことがあると思うので、青天の霹靂になってはいけないと思いますが、しっかりと備える必要があると改めて思いました。
この先、地方へ移住することを考えていますが、どこへ行ったとしても、しっかりと地震対策を考えた準備をしていこうと思います。
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